murakami

15年以上も前…障害児の親たちで小さなお店の開店案内の葉書を書いていたときのことです。あるお母さんが、「せいちゃんに出してみようか?きっと来てくれると思うけど」「あの国会議員の人?無理、無理こんな小さな店になんか…」みんなで笑って、その日は解散しました。一人になって、「まさか、こんな小さな店になんて…」独り言を呟きながら、私は最後の葉書の宛名に「衛藤晟一様」と書いて、そっと葉書の束に差し込みました。
開店当日、OPEN式典で目の回るような忙しさの後、ほっと一息ついたときのことです、「いやあ、遅れてごめんね!今、空港から直行して…おめでとう!本当におめでとう!」
な・なんと、本物の衛藤晟一さんが店に駆けつけて下さったのです。こんな小さな親たちの活動にもしっかりと目をとめてくれるなんて・・・親たちのあの日の感動は今でも忘れません。
日々の暮らしの中で、知的障害のある人々や家族がどのような不安を抱いているのか、どのような支援やしくみを必要としているのか、その答えは「現場の声」の中にあります。その「小さな声を聞き逃さない」議員さんなればこそ、私たち家族は、何があってもずっと応援し続けたいと考えているのです。

社会福祉法人シンフォニー
村上 和子さん